ここではLinuxPPCについて思った事をつらつらと書いてみたいと思います。でも
HOLON Linuxにも挑戦してみたいのでMacLife9月号に付属のHOLON Linuxを
4400か互換機に入れたという方がいらしたらぜひ情報をお寄せ下さい。

まず、何のために入れたかと申しますと唯入れてみたくなったというのが正直なと
ころです。UNIXは仕事ではG4マシンからtelnetでアクセスしてちょこちょこっと
使っているだけですので、インストールはもちろん設定等もした事ありませんでし
た。本職は一応バイオですし。

Amuletから出ているLinuxPPC2000Q4日本語版をインストールしましたが、事
前にiBookで練習していたので特にトラブルも無くインストールできました。何故
iBookで練習したかというと拡張カードが無い分楽だと思ったからです。

あと、4400にはOS 8.1, 9.0.4, 9.1が入っていたのでパーティッションを切り直
して再インストールが面倒だったので。しかしそれもQuantum FBLA26000A の
故障によってHDDを交換せざるを得なくなったので、これを機にLinuxPPC用の
パーティッションを切りました。

HDDは20GBなので
2 GBOS 9.1
2 GBOS 8.1
2 GBLinuxとのデータ交換用にHFSフォーマット
3 GB/
1 GB/home
50 MB/boot
128 MBswap
10 GB弱通常のデータ用
という切り方にしました。後から考えたらデータ交換用のパーティッションに2
GBも要らないでしょうが、まぁ、切ってしまったものはよしとします。iBookは
HDDが6 GBと小さいため/に1 GBしかとれなかったのでろくにソフトもインス
トールできません。今回は少し多めにとったのでLinuxPPCもフルインストール
(1.2 GB弱)できます。

iBookと違ったのは4400ではyabootは使えないのでBootXかmibootで立ち上げ
るという事です。調べるとmibootの方がよりクリーンな状態で立ち上げられるら
しいのでmibootを使おうかと思ったんですが、ResEditでSystemをいじらない
といけないという所で尻込みしました。ResEditは素人の使うものではないという
印象があるため使った事がありません。それでいきなりSystemをいじろうなんて
無謀以外の何者でもありますまい。

BootXの使用方法はyabootより簡単です。ただ0S 9以降では使わない方がいいら
しいのでOS 8.1を入れてから使いました。

問題の拡張カードですが
LANカード:Apple CS-IIカードは内蔵イーサーとして認識されるという情報を得
ているので、eth0の設定をするとちゃんとダイヤルアップルータと繋がりました。

ビデオカード:Rage OrionですのでRage128用の設定にすると問題なく映ってく
れました。標準のビデオチップを使っている場合はVineのサイトにTanzania機で
の設定が載っていたのでそれを参照すればいいでしょう。

G3カード:まだキャッシュを有効にできていません。BootXの設定を変えるらし
いですが、とりあえずまだインストールしたところですので、これは後日調べると
いう事に。


体感的には思っていたより快適です。iBookではまずまずスムーズに動くけど、
ちょっとビデオの描画が弱い(Rage Mobility-L VRAM:4MB)ように感じていた
ので、4400では厳しいかと思っていました。でもキャッシュが働いてないわりに
はiBookよりちょっと遅いかな、という程度です。Rage Orionがかなり効いてい
る感じです。GUIを使って遅いならCUIを使えばいいじゃないかと思われる方もい
る事でしょうが、CUIにはあまり慣れてないのでGUIは必要です。

続く(かもしれない)


2002年9月14日
続かないと見せかけて続いたようです。あれからHDDを交換したこともあり再イン
ストールと設定が面倒だったのでLinuxはいじっていませんでした。今回はMac-
On-Linux(MOL)を使いMac OSを・・・あわよくばOS Xを起動させようという目
論見です。OS Xは起動させることのみが目的でありこの際実用的な動作速度が出
る云々は無視とします。

海外では動作報告があるらしく、一応やり方によっては不可能ではないと思われ
ます。

前回とハードウェア的な変更点はHDDを交換した以外にUSBカードを使っているこ
と。特に設定等しませんでしたがちゃんと認識されて2ボタンマウスも使えていま
す。ただCPUやメモリを確認しようとするとエラーが出るのでG3のキャッシュが
有効になっているのか判別不能です。体感的には有効になってない感じですが。

あと、LinuxやBe OSではスレーブに接続したHDDを認識できるらしいので、そこ
に4400に最初付いていた2GB HDD(今遊んでいるのはこれしかない)を接続して
みようと思います。

2002年9月22日
ケーブルを取り換えてスレーブに2GB HDDを繋いでみたのですが起動音しか鳴ら
ずその先に進みませんでした。何か見落としがあるような気はするのですが、2GB
容量が増えるメリットよりもこのHDDの駆動音の大きさによるデメリットの方が大
きいと思うので深くは追及しませんでした。もちろん実際にスレーブを使えた人も
いるのでこれでスレーブは使えないという結論にはできません。

YellowDog Linux 2.2Jをインストールしました。MOLのインストールはオフィ
シャルその他のページを見て挑戦したのですがうまくいきませんでした。
YellowDogには最初から入っているらしいのでこっちの方が簡単だろうというこ
とで。

データはAmuletのページから落としてきてMacCDRでインストールCDを作りまし
た。LinuxPPCの場合はCDから起動する必要がありそこにMac OSのシステムなん
かが入っているのでToastで焼かないとおそらくATAPIのドライブからは起動で
きないと思われます。YellowDogもそうだろうと思っていたのですがこちらは
HDDにBootXをインストールし途中まではHDDから立ち上げるのでCD起動は必要
ないようです。

インストールの手間は両者ともそれ程大差ないですね。ただそこから後の設定は
YellowDogの方が簡単になっています。LinuxPPCはDHCPの設定がうまくいかず
手動でIPを設定しただの、shutdownの際にルータの電源を切らないと何故か終了
してくれなかっただの(iBookの場合はこの現象は起こりませんでした)、最初か
ら入っていたいくつかのアプリがエラーで起動しなかっただのの問題が起こってい
ました。

まぁYellowDogの方も使っていくうちに問題は出てくる可能性はありますが。と
いうか既にCD-ROMを読み込もうとするとエラーが起きています。とにかく果たし
て無事にMOLを動かすことはできるのか? 続きは次回

2002年12月17日
前回からまた随分と経ってしまいました。MOLの公式サイトでは4400はサポート
外のようですけど何とか動かそうと試みてみたのですがOS XどころかOS 9すら動
きません。というかMOLを動かすことすらできません。ビデオとmolrcを設定をし
てみたものの立ち上げようとすると
「この機種はサポートされてない。無理にするとカーネルが壊れるよ(意訳)」
という感じのメッセージが出てお手上げです。

それにMOLを動かせたとしてもそこからOS Xの入っているボリュームを立ち上げ
る必要があるために、結局OS XのCDから立ち上げてインストールしなければなら
ない状況は変わりません。そこで弾かれるのを回避するためにMOL経由で使おうと
したんですが。結局MOLでOS Xを動かす挑戦は私の力が及ばなかったという事で
諦めたいと思います。もし今後4400での動かし方が分かったとか有力情報が入れ
ば再開するかもしれませんが。

今後は何か他にLinuxでやりたい事が出てくれば更新があるかもしれません。

戻る